一般社団法人 グローカル政策研究所
阿部孝則の『寡黙な麻雀王者』
第41回連載
今回も引き続き第16期令昭位戦A1リーグの模様を送りしていきます。
第7節終了時の成績は以下の通りとなっております。
残り2節ということを考えると松ヶ瀬と多井は当確と言って良いでしょう。
となると残りは2枠となりこれを河野、小川、仲川、楢原、そして私の5名で争うことになります。
私は最低でも2節で+100ポイント以上しなければならず現状では厳しい条件となっています。
しかしそこまで非現実的な数字ではないので最後まで悔いのないようしっかりやり切るしかありません。
2024年8月15日、第16期令昭位戦A1リーグ第8節B卓、この日の対戦相手は藤中、白田、谷井の3名。
私を含めマイナス組同士の闘いとなり、大きく沈んでいる者は大振りになりがちです。
また私も条件を満たすためにいつもより前に出ていかなくてはならない局面が増えるため乱打戦が予想される気の抜けない対局になりそうです。
1回戦私は△11.9の3着で終わります。
25000点付近の3着は致し方ないところですが、もう少し前に出るべき局面もあったのかも知れません。
2回戦私は待望のトップをとります。
+34.7は素点もそこそこ稼いだトップとなりまだまだ決定戦進出に向け大きな可能性が残ります。
しかし3回戦は△19.4の3着に沈みます。
これでまた2歩も3歩も後退させられたことになってしまいます。
気持ちに少しも焦りがないかと言えば嘘になるでしょう。
しかし麻雀は冷静に守りそして大胆に攻めなくては勝てません。
そして最終4回戦、私は小さいながらも+21.8のトップをとりトータルポイントも△10.1とし何とか最終第9節にギリギリ望みを繋ぎます。
今日が+25.2しかできなかったためかなり厳しい条件になってしまいましが、可能性はまだあります。
第8節終了時の成績は以下の通りとなっております。
第8節の別卓での動きにより4位のボーダーが予想より大幅に下がり私にもチャンスの芽が広がります。
現在4位の楢原まで46ポイントしか差がなく最低目標は楢原のポイントを捲ることになります。
更にできれば60か70ポイント程プラスした上での結果待ちということになるでしょう。
2024年9月12日、第16期令昭位戦A1リーグ第9節、この日の対戦相手は多井、小川、筒井の3名。
2位の多井と3位小川は今季着実にポイントを積み上げてこのポジションにいるため安定感があり手強い相手です。
中々自由には打たせてくれないでしょう。
筒井はA1リーグ2年目の若手選手ですがまだA1の空気に馴染めてないのか実力を発揮できていないようにも見えます。
1回戦は小川がトップで私は3万点付近の3着に沈みます。
普段ならそれも良しですが、今日は大きく沈まないでは意味がないのです。
一か八かでも大きく勝てる選択をしなくてはなりません。
2回戦も小川に連勝を許してしまいますが、私はなんとか+13.4の2着となり1回戦目のマイナスは帳消しにします。
しかし残り2回戦となり私は2連勝条件となってしまいます。
しかも少し大きめの2連勝をしないと最終的に届かない可能性があります。
3回戦、絶好調の小川は3連勝とし私は痛恨の4着に沈みます。
実質、最終戦を待たずにここで私の第16期令昭位戦は終了します。
最終戦の条件は10万点以上のトップとあまり現実的な数字ではありません。
しかし最後まで諦めずに懸命に打ちましたが4回戦も4着となりここで私の第16期令昭位戦A1リーグは終了となります。
敗因としてはやはり攻守のバランスが悪いこと、これはもう少し攻める割合を増やしたほうが良いのではないかという自分なりの結論です。
そして攻めるときの踏み込みの甘さも大きな要因だと考えています。
他にも細かいことで改善したほうが良いと思われる部分は多く、まだまだやれることはたくさんありそうです。
そして決定戦に進んだのは松ヶ瀬、小川、多井、河野の4名。
第9節までのポイントを半分持ち越して半荘4回戦を3節行い最終的に令昭位が決定します。
ポイントを半分持ち越した成績は以下の通りです。
2位以下に100ポイント以上の差をつけている松ヶ瀬が断然有利な状況には変わりなく、直接対決とはいえ果たして半荘12回で他3名が追いつけるのかといったところに注目が集まります。
決定戦1日目
+47.0と大きくポイントを伸ばしたのは河野でトータルでも3位まで順位を上げてきました。
一方△33.3とトータル2位から4位に後退したのは小川。
多井は+3.3、松ヶ瀬も出来が悪いなりに我慢の麻雀で△17.0とスコアをまとめます。
依然として2位以下に100ポイント以上の差をつけたまま松ヶ瀬が首位をガッチリキープしたまま1日目を終えます。
1日目終了時の成績は以下の通りです。
決定戦2日目
2日目に入っても松ヶ瀬の不調感は否めませんでしたが、それでも△18.8と丁寧にスコアをまとめ大きく崩れることはありません。
小川も小さいマイナスで△10.7。
多井も前節に続きプラスとして+9.4。
小さいながらも1番プラスしたのはまたしても河野で+20.1。
ジリジリと松ヶ瀬に詰め寄ります。
第16期令昭位決定戦も残すところあと半荘4回戦のみ。
果たして栄冠を手にするのは誰になるのか。
2日目終了時の成績は以下の通りです。

松ヶ瀬と多井、河野の差が80ポイント弱となり半荘4回あればわからなくなりましたが依然として松ヶ瀬が有利なことには変わりありません。
松ヶ瀬がこのまま逃げ切るか3名のうちの誰かの大逆転劇が待っているのか。
決定戦最終日
1回戦目で多井、河野でワンツーを決め松ヶ瀬を4着にするなどの波乱の幕開けとなります。
勝負の行方は一気にわからなくなりますが、その後松ヶ瀬も粘り強さを見せます。
結局、多井と河野がそれぞれ2回づつトップをとります。
しかし3着を1回引いてしまった多井に対して河野はオール連帯とここにきてその勝負強さを遺憾無く発揮し、松ヶ瀬を大逆転し多井をも抑え込み第16期令昭位の栄冠に輝きます。
ここまでの大逆転劇は私の経験上そう簡単に起こるものではないのですが、ここはやはり河野の勝負強さや勝ちにこだわり続ける姿勢を評価するべきなのでしょう。
正に勝負は下駄を履くまでわからないということを改めて思い知らされた第16期令昭位決定戦の幕切れだったのでした。
第42回連載へ続く...