一般社団法人 グローカル政策研究所

阿部孝則の『寡黙な麻雀王者』

 

私の世代で麻雀といえば、もうもうたるタバコの煙、牌と牌が触れ合うがちゃがちゃの騒音、得も言われぬ男どもの体臭に混ざったカツ丼の匂い、そんな中を前垂れを掛けた若いマドンナが掃除をしている、といった風情でした。
それに何と言っても賭ける。禁止されていても賭ける。要はギャンブルです。コメディアンから検察のお偉いさんまで、この賭け麻雀でお灸をすえられた立派な人々は少なくない。囲碁や将棋と違って、どうも麻雀には賭け事、なんとなく後ろめたいもの、でも面白いから多くの人が嗜む、参加者の主流は男性、という印象がありました。

ところが。
これは昭和の幻影です。最近では、一切賭けない「競技麻雀」が急速に広がっています。

競技麻雀は、SNSやテレビで中継をしますから、e-Sportsの趣もあります。女性のプロ麻雀士も増えてきました。ファッショナブルで美しく華麗で激烈。世界にも広がりつつあります。まさに、ダイバーシティの時代に適った変化ですし、日本発で海外に展開していけば「クールジャパン」にもなります。

さて、当研究所は、こうした競技麻雀の第一人者で、プロ麻雀の大会で何回もタイトルを取ってきた、麻雀マエストロ、阿部孝則さんに寄稿していただくことになりましt。

阿部さんは、斯界においては「寡黙の王者」と尊称されているとか。

本シリーズでは、阿部さんが30年を超える麻雀生活で得た「人間観察法」、「勝つコツ」、「なぜ負けは続くのか」、「負ける人には弁解はない、勝つ人に弁明がある」等々を縦横に語っていただこうと思っています。

乞うご期待です!

代表理事 川村雄介

COLUMN

阿部孝則の『寡黙な麻雀王者』