阿部孝則の『寡黙な麻雀王者』

第53回連載

5月31日、この日は令昭位戦A1リーグ第3節A卓が行われようとしていました。
ここまでのトータルポイントは以下の通りとなっています。

【第1節終了時点の順位】

1 小川光    +238.4
2 津田挙士   +72.6
3 藤井光    +48.4
4 二瓶雄哉   +42.6
5 河野高志   +12.4
6 藤中慎一郎  +2.8
7 楢原和人   △10.9
8 阿部孝則   △41.6
9 松ヶ瀬隆弥  △56.5
10 谷井茂文   △63.9
11 多井隆晴   △105.9
12 仲川翔    △140.7

現令昭位の小川が快調に飛ばしており既に独走ムードまで漂わせています。
その他の順位は大きく変動しています。
私は前節で大敗を喫し8位まで後退させられています。
しかし今期はまだ始まったばかりですから、1節1節の積み重ねが大事になってきます。
1回戦は河野、松ヶ瀬、阿部、津田の並びでスタート。
まず松ヶ瀬が津田からタンヤオ、ドラドラの3900を出アガリ。
東2局、親番松ヶ瀬の先制リーチ、しかし私が交わして松ヶ瀬から2000のアガリ。
東3局の私の親番。
ドラドラの手をタンヤオで仕掛けてまず2000オール。
次局は先制リーチの私、これを一発でツモって裏ドラも載せて4000オール。
次局も畳み掛けるようにドラ3の3面張で先制リーチを打つ私。
内心6000オールかと思いきや松ヶ瀬に追いかけられアタリ牌を掴まされて、3900は4500の放銃。
楽には勝たせてもらえません。
東4局は河野が先制リーチ、私も役なしテンパイを最後までキープして2人テンパイで流局。
南1局1本場は松ヶ瀬の先制リーチ。
しかしここも流局して1人テンパイ。
南2局2本場、供託2本場は親番松ヶ瀬の先制リーチ。
しかしここは津田が交わして2000は2600+供託3000の大きなアガリ。
南3局の私の親番は松ヶ瀬の先制リーチに河野が追いかけリーチ。
ここは河野が松ヶ瀬に放銃して5200。
オーラスとなり親番津田の先制リーチ。
これに河野が一発で放銃、リーチ、一発、三色、ドラ、裏ドラの18000の放銃。
河野にしては珍しく冷静さを欠いた放銃となった。
次局は河野が仕掛けて1000の出アガリで幕引きして終了。
私は1回戦目をトップで飾ることができます。
続く2回戦は河野、阿部、松ヶ瀬、津田の並びでスタート。
東1局は親番河野の先制リーチ。
ここは流局して1人テンパイ。
次局は私がドラドラで先制リーチ、ここに河野が追いかけリーチ。
息詰まるめくり勝負もまたしても流局。
2本場ではなんと津田がダブルリーチ。
南単騎のマチでは止めることも難しく松ヶ瀬が放銃して2600は3200。
東2局の私の親番では津田が先制リーチ。
私がテンパイ打牌で放銃して2600。
東3局は河野が先制リーチしてすぐにツモって1300,2600。
東4局は私が白単騎の七対子で先制リーチ。
親の松ヶ瀬に追いかけられるもこれをツモって更に白が裏ドラで3000,6000の大きなアガリ。
南1局は松ヶ瀬が津田から1000の出アガリ。
南2局の私の親番では松ヶ瀬の先制リーチに私が追いかけリーチ。
メンホンをテンパイしていた津田が私に放銃して2000。
1本場では私が500は600オール。
2本場となり今度は松ヶ瀬の先制リーチ、ここは1人テンパイで流局。
南3局3本場ではドラ3高目三色の大物手で私が先制リーチ。
終盤に高目をツモって3000,6000は3300,6300の大きなアガリ。
オーラスではラス目の松ヶ瀬が先制リーチ。
しかしここは流局して私が1人ノーテン、この3000は地味に痛い。
次局は河野の先制リーチに親番津田が追いかけリーチ。
ここは津田がツモって2000は2100オール。
2本場では私が700,1300は900,1500をツモって2回戦は終了。
私は2連勝を飾ります。
3回戦は河野、松ヶ瀬、阿部、津田の並び。
ダブ東を仕掛けて3フーロの河野に私もドラ3で仕掛け返します。
しかしここは河野がツモって1000オール。
次局は河野の先制リーチ。
ここは私が七対子で交わして800,1600は900,1700のツモアガリ。
東2局は河野の先制リーチに親番松ヶ瀬が追いかけリーチ。
そして河野がツモって開かれた手牌は四暗刻の8000,16000。
競技麻雀において役満はそうそう出るものではないはずなのですが、私は第1節で藤井に国士無双をツモられ今回は河野に四暗刻をツモられるという不運に見舞われてしまいます。
気を取り直して東3局。
松ヶ瀬の先制リーチに親番の私は混一色、役、役の12000で押し返します。
勝負に出ましたが松ヶ瀬に放銃して8000。
東4局は私が先制リーチ、ここに松ヶ瀬が追いかけリーチ。
今度は私がツモって2000,4000。
南入して津田が先制リーチ、ここにテンパイ打牌で松ヶ瀬が放銃となり2000。
南2局は親番松ヶ瀬の先制リーチ。
私も粘ってテンパイを取りきり流局して2人テンパイ。
1本場では河野が1000で交わします。
南3局の私の親番では河野が3900を松ヶ瀬から出アガリ。
南4局も河野が交わして、河野トップ、私は2着で3回戦は終了。
4回戦は阿部、津田、松ヶ瀬、河野の並び。
東1局、河野の高目三色のリーチに親の私も高目タンピン一盃口で追いかけリーチ。
安目ながらも私がアタリ牌を掴まされて3900の放銃。
東2局は河野がピンフのみの1000で交わしてきます。
東3局では津田の先制リーチに私が追いかけリーチ。
しかしここは2人テンパイで流局。
東4局1本場となり私が津田に1000は1300の放銃。
私は小さな放銃が続いてラス目で南入を迎えます。
ドラドラの先制リーチを打つも1人テンパイで流局。
1本場では津田が松ヶ瀬から3900は4200の出アガリ。
南2局は私の先制リーチに松ヶ瀬が追いかけリーチ。
ここは私が松ヶ瀬から討ち取り2600。
南3局はラス目で親番の松ヶ瀬が先制リーチ。
しかし流局して1人テンパイ。
次局は私の先制リーチに河野が追いかけリーチ。
私がラス牌をツモって1300,2600。
このアガリに私は一気にトップ目に立ちます。
そして南4局。
ラス目の松ヶ瀬が先制リーチ。
親の河野が粘って2人テンパイで流局。
次局も松ヶ瀬が先制リーチ。
しかし2着目でアガればトップの津田が応戦、軍配は津田に上がります。
トップは津田、私は2着で4回戦は終了。
私は1、1、2、2のオール連帯で第3節を終えることができます。
トータルポイントも+39.3と決定戦圏内まであと一歩のところまで詰め寄ることができました。
しかしながら麻雀においてこれで良いということはなく、細かいところでもう少しポイントを稼げたかも知れませんし、不要な放銃もあったかも知れません。
また見返して日々研鑽していかなければなりません。

第54回連載へ続く。