阿部孝則の『寡黙な麻雀王者』

第49回連載

第17期令昭位戦A1リーグはいよいよ大詰めの第8節を迎えようとしています。
今節C卓の私、第8節の一部まで入れたトータルの成績は以下の通りです。

【第8節の一部終了時点の順位】

1 河野高志   +226.9
2 小川光    +214.1
3 藤中慎一郎  +124.4
4 津田挙士   +75.7
5 白田みお   +32.0
6 阿部孝則   △15.4
7 楢原和人   △26.8
8 松ヶ瀬隆弥  △70.7
9 仲川翔    △95.9
10 藤井光    △114.7
11 谷井茂文   △124.4
12 多井隆晴   △237.2

ここへ来て藤中が大きくポイントを伸ばして3位に食い込んできました。
決定戦進出の4位に入るために私は2人をかわさなければなりません。
今日、直接対決の津田とのポイント差を詰められなければ、最終節はほとんどやることがなくなってしまいます。
1回戦は河野、津田、阿部、松ヶ瀬の並びでスタート。
松ヶ瀬の先制リーチにイーシャンテンの津田が放銃、三色の高目で表裏の12000。
いきなり大物手が炸裂します。
東2局は河野がドラの東暗刻の8000を津田から出アガリ。
津田は2局で20000のビハインド。
東3局の私の親番、先制リーチをするも津田にドラ3をツモられ2000,4000。
東4局は親の松ヶ瀬が先制リーチ、津田が4面待ちで追いかけリーチ。
ここは待ちの多い津田の勝利。
南1局は私が先制リーチするも松ヶ瀬に追いかけられ一発で8000の放銃。
ここまで加点がない私はラス目に追い込まれています。
南2局は河野が捌いて300,500。
南3局も河野が1000,2000のツモアガリ。
オーラスも河野が先制リーチ、これを一発でツモって3連続アガリを決めトップ。
私は何もできないまま4着に沈みます。
この結果は私にとってかなり厳しい現実を突きつけられたことになります。
2回戦は津田、阿部、松ヶ瀬、河野の並び。
東1局、松ヶ瀬の先制リーチ。
しかし河野が交わして300,500。
東2局は親の私がドラドラの先制リーチ、これをツモって4000オール。
次局は松ヶ瀬が1000の出アガリ。
東3局は親番松ヶ瀬の先制リーチ。
ここにドラドラ、イーシャンテンの津田が飛び込んで5800。
1本場では河野の先制リーチに津田が追いかけリーチ。
しかしここは流局して2人テンパイ。
東4局2本場は全員ノーテンで流局。
南1局3本場となり、仕掛けた河野が1000,2000は1300,2300+供託2000の大きなアガリ。
南2局のここまでトップ目で迎えた私の親番でしたがまたしても河野にアガリをとられて逆転を許してしまいます。
南3局は津田仕掛けに河野が放銃して2000。
オーラス、トップの河野とは1100差の私。
アガればトップの私は先制リーチ。
しかし流局して河野と2人テンパイ。
次局も先制リーチの私に松ヶ瀬の追いかけリーチ。
ここでも私は松ヶ瀬の当たり牌を掴まされ2回戦はゲーム終了。
河野が連勝し私は3着まで沈みます。
この時点で決定戦進出は現実的にかなり厳しくなってしまいます。
3回戦は河野、津田、阿部、松ヶ瀬の並びでスタート。
いきなり津田が仕掛けて役役混一色のツモアガリで2000,4000。
東2局は私がダマテンで津田から2000の出アガリ。
東3局、私の親番は仕掛けて2900を出アガリ。
コツコツとアガリを重ねていきます。
次局は河野がリーチでツモり1000,2000。
東4局は私がピンフのみの1000を出アガリ。
南入して津田の先制リーチ。
河野と私が粘って3人テンパイで流局。
次局、ドラの中を暗刻にしてダマテンとする津田。
当たり牌を掴まされたのは松ヶ瀬、8000は8300の放銃。
南2局はラス目の松ヶ瀬の先制リーチ。
ピンフ一気通貫ドラの大物手をツモアガリ3000,6000。
南3局、私の親番でしたが河野に捌かれ親落ちしてしまいます。
オーラスとなり私は2着目、トップまでは満貫ツモで届きます。
しかし親番松ヶ瀬が先制リーチ。
これをツモって1300オール。
私はまだ辛うじて2着目のまま1本場。
今度は私がピンフドラドラで先制リーチ。
仕掛けている親の松ヶ瀬とのめくり勝負になりますが、これを自力でツモって2000,4000。
3回戦でようやくトップを取れた私はかろうじて望みを繋いだ形。
次の4回戦の結果次第で最終9節の戦い方が変わってきます。
4回戦は阿部、松ヶ瀬、津田、河野の並び。
東1局は仕掛けた松ヶ瀬が500,1000のアガリ。
東2局も親番の松ヶ瀬が刻んで500オール。
1本場は津田が役役を仕掛けて混一色模様。
私のところにキッチリ当たり牌が来て流局、津田の1人テンパイ。
東3局2本場、私が先制リーチに親の津田が追いかけリーチ。
ここは私がツモり500,1000は700,1200。
東4局は津田の1人テンパイ。
南1局1本場、河野の先制リーチを受けるも親の私が粘って1500のアガリ。
2本場では早い津田の先制リーチ。
後のない私は前に出るしかありません。
私が津田に放銃して2000は2600。
南2局、親番松ヶ瀬の先制リーチに河野が追いかけリーチ。
めくり勝負は河野に軍配で1000,2000のツモアガリ。
南3局、私は混一色で仕掛けてドラの西単騎のテンパイ。
しかし津田にツモられ2000オール。
次局は私の先制リーチ、しかし河野に交わされ500,1000。
オーラス、ライバルの津田がトップ目のため、私は津田を捲らないと意味がありません。
津田を捲るためには跳満以上の出アガリが必要です。
私は七対子ドラドラをテンパイして白単騎でリーチと勝負に出ます。
しかし結果はツモれず流局。
4回戦は津田トップ、私は3着でゲーム終了。
今日の最大の目標であった津田とのポイント差を詰めることが出来ず、最終節は現実的にかなり厳しい状況で迎えることになってしまいました。

第50回連載へ続く。